風刺画家のラーシュ・ビルクスはなぜオマル・エルフセインに狙われた?

今月の14日、デンマークのコペンハーゲンで『表現の自由に関する討論会』がありましたが、その会場が銃撃を受けました。

犯人はオマル・エルフセインという中東系のイスラム教徒である事が判明しています。イスラム教徒は怖いと思う人が増えて来ているようですが、私はそれは違うと思います。

イスラム教徒が怖いのではなく、イスラム過激派が怖いのです。これを間違えてしまうと泥沼の戦争への扉を開いてしまうでしょう。

日本で言えば、かつてのオウム真理教徒は確かに怖いですが、仏教徒が怖いものであると言ったら間違いなのと同じです。仏教徒が怖ければお葬式もできなくなってしまいます。

イスラム教徒の数は世界の人口の三分の一と言われており母数が非常に大きいのです。だから、そういう過激派がたくさんいるように見えるだけだと思います。

イスラム教徒が過激というよりも、過激な思想を持っている人がイスラム国に参加し勢力が拡大しているに過ぎないと思います。

オマル・エルフセインはなぜラーシュ・ビルクスを狙ったのか?

オマル・エルフセインはイスラム過激派テロ組織の一員であったという情報はありませんが、イスラム国などの過激派テロ組織の言動をネット等で見て感化されと推測されています。

今、問題になって来ているホームグロウン(ローンウルフ)・テロの可能性が高いのです。

イエメンのイスラム過激派組織「アラビア半島のアルカイダ」は風刺漫画家であるラーシュ・ビルクス氏の命を狙っていました。

理由は、2007年、ラーシュ・ビルクス氏がイスラム教の創始者であるムハンマドの風刺画を描いたからです。ムハンマドに犬の胴体を付けた風刺画だったそうです。

犬は、イスラム世界では非常に蔑まれる動物です。また、ムハンマドの絵を描く事自体を禁止しています。だから、イスラム教徒にとってラーシュ・ビルクス氏の風刺漫画は屈辱の極みなのです。

『イスラム過激派』と『表現の自由』との対立という構図になっていますが、風刺漫画に関して言えばイスラム過激派だけが怒っているのではありません。イスラム教徒全体が怒っているのです。

この怒りは不当なものでしょうか?自分が大切にしているものを徹底的に侮辱する権利など許されるのでしょうか?私は表現の自由なら何をしても許されるという考えには賛成できません。

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